gallery UGと共に15年歩んできたアーティスト。 主軸は木彫作品だが、木彫のみにとどまらず、平面やブロンズ、版画、その他伝統工芸とのコラボなど幅広く展開。 6世紀頃から仏教とともに発展してきた日本の木彫文化を継承し、野原作品も伝統的な刀法によって表現されている。 存在感のある表現の一方で記憶に残りづらい、日常の中の“一瞬”というカタチにならないものを形にしていく。 作品の人物たちは皆、水中メガネを着けている。 情報社会である現代において、顔や人物像というものが分からず、ぼんやりしていることが圧倒的に多い。しかしそれは、1500年前の仏像と同様、多くの人に手を差し伸べる可能性を持っており鑑賞者との関係性を構築しながら一体化することができるのだろう。 そして野原はそれがアートなのだと、幅広い展開力と共にアートと社会の新たな関係性をみせている。 2010年より国内外の個展やアートフェア、企画展に参加するなど意欲的に活動。 野原の影響力は国境をはるかに越えており、それは世界の主要なアートの拠点にまたがる彼の広範な展覧会歴が証明している。東京から台北、ニューヨークからジャカルタまで、彼の作品は世界のアートシーンに深い足跡を残してきた。アート界で期待される彼の成功は、アートに対する彼のユニークなテーマとビジョンによるものだ： "周囲から独立したと感じた瞬間、自分が少し違う時空にいるように感じることがある" (野原邦彦) 2017年上野の森美術館、2018年銀座 蔦屋書店 Ginza Atrium、2021年世界遺産二条城にて個展を開催。同年大丸松坂屋百貨店では、SDGs活動の一環として、「Think Green feat.野原邦彦」が全国の店舗を巡回した。2023年9月には、ザ・リッツ・カールトン東京において特別展「Floating moment」が開催された。 2022年3月の国内最大規模のアートフェア東京では、7ｍにも及ぶバルーンを展示し話題となりアートフェア東京のシンボル的存在となった。 2023年3月でもバルーンが恒例となり、来場者を楽しませた。 パブリックコレクション 広島市立大学芸術資料館（広島市, 広島）　SAKIA（淡路島, 兵庫）　淮海路(蘇州新区, 中国）　コウノトリ生殖医療センター（台北市, 台湾）